こんにちは、技術部の中田です。
弊社の得意とする高電圧パルス電源の設計には、電気回路の技術だけではなく、絶縁技術のための電界強度計算や
低インダクタンス化などに電磁気学の技術も必要になります。
電磁気学的に優れた特性を持つ電源を設計するとき、複雑な幾何学的形状をした材料が必要になるときがあります。
従来ではフライス盤や旋盤等の加工が一般的であり、材料にモグラのような穴を空けることは困難でした。
しかし、近年では自由に材料を積み上げながら部品を製造できる3Dプリンタが身近な存在になってきております。
弊社においても、複雑な形状をした材料の製造やミニチュアモデルにおける模擬試験のために
3Dプリンタを活用しております。
これにより、電源の更なる小型化や低インダクタンス化に貢献しています。
3Dプリンタにて製作した電源部品
このようにして板金加工や材料の研究が進むにつれ、電源も小さくかつ高性能になっていきます。
今は本棚のようなサイズをしている電源も、十数年後には手のひらサイズになっているかもしれませんね。
そのような未来に弊社が貢献できるように、日々研鑽していきたいと思います。